TacoSounds IR Loader Manual
Manual
TacoSounds IR Loader
TacoSounds IR Loader は、キャビネットのインパルスレスポンス(IR)を読み込み、アンプの音をそのIRに通して鳴らす無料プラグインです。このページでは、インストール、オーディオの設定、IRの読み込みとブレンド、音とレベルの確認、購入したIRパックのダウンロードまで、実際に使っていく順に説明します。
- 1. はじめに
- 2. メイン画面
- 3. オーディオ設定(Standalone)
- 4. IRライブラリ
- 5. 自分のIRの取り込み
- 6. マイクの選び方
- 7. 2本のIRのブレンド(DOUBLE)
- 8. 購入前の試聴
- 9. REFERENCE
- 10. レベル
- 11. ACCOUNT
- 12. SETTINGS
- 13. IRフォルダとサンプルレート
- 14. DAW での使い方
- 15. 困ったときは
01はじめに
IR Loader でできること
IR Loader は、アンプの音をキャビネットのIRに通して鳴らします。TacoSounds のIRに合わせて設計しており、製品写真と収録に使ったマイクを表示し、マイクを1クリックで切り替えることができます。2本のIRをブレンドする場合には、タイミングは自動でそろいます。他社製のIRや自作のIRも、同じように読み込めます。
対応フォーマットと動作環境
| macOS | Windows | |
|---|---|---|
| フォーマット | AU、VST3、AAX、Standalone | VST3、Standalone |
| 動作環境 | macOS 11.0 以降(Appleシリコン / Intel) | Windows 10 以降(64ビット版) |
| IRファイル | WAV と AIFF。FLAC と OGG も読み込めますが、TacoSounds の製品と同じ構成のフォルダ(13章)でマイクとして並ぶのは、WAV と AIFF だけです。 | |
AAX(Pro Tools)は Mac 版で使えます。Windows 版は、コード署名付きのインストーラーと共に、後日対応します。
インストール
macOS:インストーラーのパッケージを開き、画面の案内に従って進めます。インストールするフォーマットを選ぶことができます。IR Loader が起動していると、先に終了するよう求められます。
Windows:セットアッププログラムを実行します。インストールの前に、プラグインを使っている DAW と、IR Loader の Standalone アプリを終了しておいてください。
Windows 版のインストーラーには、まだコード署名(配布元を証明する電子署名)が付いていません(今後付く予定です)。そのため、ダウンロードと実行のときに Windows が警告を出します。この警告は、署名がなく、ダウンロードの実績もまだ少ないファイルに出るものです。ウイルスが見つかったという意味ではありません。
- ダウンロード(Microsoft Edge):「一般的にダウンロードされていません」と出たら、「…」→「保存」を選びます。続けて出る確認の三角マークを開き、「保持する」を選びます。
- 実行:「Windows によって PC が保護されました」と出たら、「詳細情報」をクリックして「実行」を選びます。発行元は「不明な発行元」と表示されます。
署名付きのインストーラーは、証明書が届きしだい差し替えいたします。Windows 版の AAX(Pro Tools)も同じ証明書が必要となりますので、順次対応してまいります。
| フォーマット | インストール先 |
|---|---|
| AU(macOS) | /Library/Audio/Plug-Ins/Components/ |
| VST3(macOS) | /Library/Audio/Plug-Ins/VST3/ |
| AAX(macOS) | /Library/Application Support/Avid/Audio/Plug-Ins/ |
| Standalone(macOS) | /Applications/ |
| VST3(Windows) | C:\Program Files\Common Files\VST3\ |
| Standalone(Windows) | C:\Program Files\TacoSounds\TacoSounds IR Loader\(スタートメニューにショートカットが作られます) |
初回起動
- IR Loader は、TacoSounds IR Free Sample Pack をIRフォルダ
Documents/TacoSounds/IRs(日本語環境の Finder では「書類」、Windows では「ドキュメント」と表示されます)に展開します。サンプルトーンと製品写真は、IR Loader 専用のデータフォルダに展開します。数秒かかることがあります。 - 起動すると SINGLE になっていて、Free Sample Pack のIRが1本読み込まれています。REFERENCE の ▶ をクリックすれば、すぐに音を聴けます(9章)。
- ウィンドウの上に、短いクイックガイドが重なって表示されます。どこをクリックしても閉じます。SETTINGS › クイックガイド から、もう一度表示できます。
- Standalone アプリでは、入力を選ぶまでオーディオ入力は開きません(3章)。サンプルトーンは入力なしでも鳴ります。
02メイン画面
| 場所 | 内容 |
|---|---|
| 右上 | SIGN IN(サインイン中は ACCOUNT)、SETTINGS のメニュー、テーマ切替の円(11章・12章) |
| 上部中央 | SINGLE(IRを1本)と DOUBLE(IRを2本ブレンド)の切り替え(7章) |
| 左端 | IRライブラリを開く取っ手 »(4章) |
| 写真 | 読み込んだキャビネットと、その操作ボタン(下記) |
| 写真の下 | サンプルレート、ファイル名、お気に入りの☆、マイクの写真(6章)と、その下の説明行 |
| 下部中央 | LOOP・IN・MASTER(9章・10章) |
| 右下 | REFERENCE:サンプルトーンと REC(9章) |
| 左下 | + IRを取り込む...(5章) |
メニューバー
SIGN IN をクリックすると、ACCOUNT の画面が開きます(11章)。サインインしている間は ACCOUNT と表示され、左の人の形が塗りつぶされます。SETTINGS をクリックすると、メニューが開きます(12章)。半分塗られた円をクリックすると、Paper と Night のテーマが切り替わります。
写真パネル
| 項目 | 動作 |
|---|---|
| Ø | このIRの極性を反転します。 |
| M | このIRをミュートします。 |
| S | このIRをソロにします。Cmd/Ctrl+クリックでは、このIRをソロにして、もう一方のスロットのソロを解除します。 |
| × | IRを外します。 |
| ‹ › | 前後のマイク(6章)、または同じフォルダの前後のファイル(5章)に切り替えます。 |
| マイクの画像 | このIRの収録に使ったマイク。MIXED MIC のIRでは2本表示されます。 |
| 製品名 | 横のリンクアイコンをクリックすると、製品ページがブラウザで開きます。 |
写真をクリックすると、このスロットに読み込むIRライブラリが開きます。写真にポインタを合わせると、そのキャビネットの元になった機種と搭載スピーカーが説明行に表示されます。
保存されていたIRが見つからない場合は、スロットにファイル名と「IRが見つかりません」が表示されます。ライブラリからIRを読み込み直してください。
ファイル名の行
ファイル名の行には、読み込んだIRのファイル名と、右端に☆が表示されます。☆をクリックすると、そのIRが MY FAVORITE に入ります(4章)。ファイル名の上には、次のような小さなラベルが出ます。
| ラベル | 意味 |
|---|---|
| 48K | 読み込んだファイルのサンプルレート(TacoSounds のIRは 44.1K・48K・96K のいずれか)。 |
| MPT | ALIGN が MPT で、公式の最小位相(MPT)ファイルを使っています(7章)。 |
| +0.52 ms | B のみ。ALIGN が AUTO のとき、A にそろえるために B をずらした量です。 |
説明行
説明行は、マイクの写真の下にある1行の文字です。ほとんどの場所で、ポインタを合わせるとここに短い説明が出ます。「(ファイル名)を取り込んでいます…」などのお知らせや、アップデートの通知もここに表示されます。
03オーディオ設定(Standalone)
この章は Standalone アプリについての説明です。DAW で使うときは、使う機器を DAW 側で設定します。
オーディオ設定のウィンドウは、SETTINGS › オーディオ設定 から開きます。IN メーターの下の「入力が選ばれていません — オーディオ設定を開く」をクリックしても開きます。
入力
- IR Loader が自分から入力を開くことはありません。多くのパソコンでは内蔵マイクや Web カメラが既定の入力になっており、スピーカーの音を拾ってハウリングを起こすことがあるためです。ここでオーディオインターフェースを選んでください。
- 機器を選ぶと、その機器の1番目の入力チャンネルがオンになります。2つ目のチャンネルが必要なら、「入力チャンネル」でチェックを入れてください(2チャンネルまで)。
- 入力が「なし」でも、サンプルトーンは鳴ります。
- モノラルの入力は、左右の両方に送られます。
- 次に IR Loader を起動したときに、選んでいたオーディオインターフェースが接続されていなければ、入力は「なし」に戻り、メッセージでお知らせします。
出力
音の出力先を選びます。「テスト」をクリックすると、短いテストトーンが鳴ります。入力と出力が別の機器で、音が途切れる場合は、両方を同じ機器にそろえてください。
サンプルレート
サンプルレートは、ここでもオーディオインターフェース側でも選べます。IR Loader は、機器が動いているサンプルレートに合わせます。レートが変わると、TacoSounds のIRとサンプルトーンがそのレート用のものに切り替わり(13章)、サンプルレートのラベルも変わります。
バッファサイズ
| サイズ | 用途 |
|---|---|
| 32〜128 | 演奏向け。64 を推奨します。 |
| 256〜512 | 遅れが耳で分かるようになります。 |
| 1024〜2048 | ミックス向け。 |
64 で音が途切れたりノイズが出たりする場合は、128 にしてください。「バッファサイズ」の下の数字は、遅延の時間(ミリ秒)です。
Windows
- ドライバの種類は「ドライバ」の行で選びます。演奏する場合 ASIO にして、バッファはノイズが出ない範囲でいちばん小さいサイズにしてください。
- ASIO では、入力と出力が同じ機器になります。
- 「ドライバの設定...」をクリックすると、ASIO ドライバのコントロールパネルが開きます。
マイクの許可(macOS)
初めて入力を選んだとき、IR Loader にマイクの使用を許可するかどうかを macOS がたずねてきます。「許可」(macOS のバージョンによっては「OK」)をクリックしてください。入力を選んでいるのに音が届かない場合は、IN メーターの下に「入力から音が届いていません — マイクの許可を確認」と表示されます。これをクリックするとプライバシーの設定が開くので、「マイク」で TacoSounds IR Loader をオンにしてください。
04IRライブラリ
開く・閉じる
ウィンドウ左端の取っ手 » をクリックするか、キャビネットの写真や空のスロットをクリックすると開きます。閉じるときは、もう一度取っ手 « をクリックするか、Esc を押すか、ライブラリの外をクリックします。ライブラリは今使っているIRの位置で開き、その行がハイライトされています。
セクション
| セクション | 内容 |
|---|---|
| TACOSOUNDS IR | FREE SAMPLE PACK と、TacoSounds の全カタログを種類別に並べたもの(ARTIST SIGNATURE、4-SPEAKER、2-SPEAKER、1-SPEAKER、BASS)。一度に開ける種類は1つだけです。4-SPEAKER では、ブランドの間が細い線で区切られています。 |
| MY FAVORITE | ☆を付けたIR(20個まで)。 |
| MY LIBRARY | 自分で取り込んだIRのフォルダ(5章)。 |
まだ持っていない製品は、薄い文字で表示されます。持っていない製品も、試聴ができます(8章)。
製品とマイク
- 製品名をクリックすると、そのキャビネットに切り替わります。今使っているマイクがその製品にもあれば、同じマイクのままです。まだ持っていない製品では試聴が始まり、試聴のない製品では製品ページが開きます(8章)。
- 持っている製品を開くと、マイクの一覧が表示されます。開くには、三角をクリックするか、名前をダブルクリックするか、→ を押します。
- マイクをクリックすると、そのIRが読み込まれます。
- MIXED MIC をクリックすると、マイク2本とブレンド比率を選ぶウィンドウが開きます(6章)。
- FREE SAMPLE PACK をクリックすると、パックのIRが1本読み込まれます。マイクの写真の列には、パックに入っている4本のIRがすべて並びます。
DOUBLE では、ライブラリからはアクティブなスロット(色付きの枠が付いている方)に読み込まれます(7章)。読み込み先のスロットを直接選ぶには、行を右クリックして「Aに読み込む」か「Bに読み込む」を選びます。開いたライブラリはスロット A に重なるので、A に読み込むにはこの方法がいちばん簡単です。
MY FAVORITE
- MY FAVORITE に入れるには、ファイル名の行か、マイクの行の右端にある☆をクリックします。マイクの行を MY FAVORITE までドラッグしても入れられます。
- お気に入りはドラッグで並べ替えられます。外すときは × をクリックします。
- MY FAVORITE に入るIRは20個までです。
MY LIBRARY
自分で取り込んだIRのフォルダは、ここに表示されます(TacoSounds の製品は TACOSOUNDS IR の下に並びます)。TacoSounds の製品と同じ構成のフォルダ(13章)では、マイクの一覧が表示されます。さらに深い階層があるフォルダでは、行に ⋯ が表示されます。⋯ をクリックすると、サブフォルダのメニューからファイルを選べます。このメニューに並ぶのは400本までです。
右クリックメニュー
| 項目 | 動作 |
|---|---|
| 読み込む SINGLE | その行を読み込みます。 |
| Aに読み込む / Bに読み込む DOUBLE | その行をスロット A かスロット B に読み込みます。 |
| MY FAVORITE に入れる / MY FAVORITE から外す | マイクの行と、お気に入りの行に出ます。 |
| 中のIRを一覧で選ぶ | 階層の深いフォルダの行に出ます。⋯ と同じメニューです。 |
| Finder で表示(macOS)、エクスプローラーで表示(Windows) | そのファイルやフォルダを、パソコン上で表示します。 |
キーボード
| キー | 操作 |
|---|---|
| ↑ ↓ | 一覧の中を移動 |
| Return / Enter | 行をクリックしたのと同じ |
| → ← | 製品やセクションを開く / 閉じる |
| 文字キー | 入力した文字で始まる行へ移動 |
| Esc | ライブラリを閉じる |
DAW によっては、キー操作を DAW 側が受け取ってしまうことがあります。マウスでの操作は、どの環境でも使えます。
05自分のIRの取り込み
ウィンドウ左下の + IRを取り込む... をクリックすると、次のメニューが開きます。
| 項目 | 動作 |
|---|---|
| IRファイル・フォルダを取り込む macOS | ファイルもフォルダも、1つのウィンドウで選べます(両方を同時に選ぶこともできます)。選んだものはIRフォルダにコピーされます。 |
| IRファイルを取り込む / IRフォルダを取り込む Windows | 同じ操作です。ファイルとフォルダは別々に選びます。 |
| ファイルを直接開く | ファイルをコピーせず、今ある場所のまま読み込みます。 |
| IRフォルダを開く | IRフォルダを Finder またはエクスプローラーで表示します。 |
フォルダの取り込み
- フォルダは
Documents/TacoSounds/IRsにコピーされ、ライブラリに表示されます。TacoSounds の製品フォルダは TACOSOUNDS IR の下に、それ以外のフォルダは MY LIBRARY に並びます。 - 大きなフォルダはバックグラウンドでコピーされます。終わるまでは、説明行に「(フォルダ名)を取り込んでいます…」のような表示が出ます。
- TacoSounds の製品と同じ構成のフォルダ(13章)で、マイクが複数ある場合は、マイクのメニューが開くので1つ選んでください。それ以外の場合は、フォルダの最初のIRが読み込まれます。
ファイルの取り込み
ファイルは Documents/TacoSounds/IRs にコピーされ、最初の1本が読み込まれます。フォルダも同時に選んだ場合は、上のフォルダの場合と同じように、フォルダの方から読み込まれます。
⚠︎ ファイル単体はライブラリに表示されません。あとでライブラリから選びたい場合は、IRファイルをフォルダに入れて、フォルダごと取り込んでください。
自分のIRの見え方
- TacoSounds の製品ではないIRは、写真の代わりにスピーカーの絵で表示されます。空のスロットと同じ絵で、LOAD IR の文字は出ません。
- ファイル名に IR Loader が認識できるマイク名(たとえば
57III、421、R121)が入っていると、そのマイクの画像が表示されます。 - TacoSounds の製品と同じ構成ではないフォルダに、IRファイルが複数ある場合は、‹ › で同じフォルダのファイルを順に送れます。スロットには「2 / 12」のように、何本目かが表示されます。
06マイクの選び方
マイクの写真
- 読み込んだ製品のマイクが、すべて写真で並びます。写真をクリックすると切り替わり、今のマイクには下線が付きます。
- マイクにポインタを合わせると、説明行にマイクの名前と短い説明が表示されます。
- 写真の ‹ › でも、同じマイクを順に切り替えられます。
- シングルマイクのIRを読み込んでいるときは MIXED MIC が、MIXED MIC のIRを読み込んでいるときはシングルマイクの写真が、淡く表示されます。淡く表示されていても、クリックできます。
MIXED MIC
TacoSounds の製品の多くには、2本のマイクを決まった比率で混ぜたIRが入っています。マイクの列の最後にある MIXED MIC(またはライブラリの MIXED MIC の行)をクリックすると、次のウィンドウが開きます。
- 左のマイク(Mic A)か右のマイク(Mic B)をクリックすると、ほかのマイクのメニューが開きます。メニューに出るのは、もう一方のマイクと混ぜたIRがあるマイクだけです。
- 比率は、スライダーをドラッグするかクリックして選びます。左側ほど Mic A の割合が大きくなります。表示されるのは、その組み合わせにある比率だけです。
- 変えるたびにすぐ読み込まれるので、音を聴きながら選べます。
- ウィンドウは、×、Esc、ウィンドウの外のクリックのいずれかで閉じます。
MIXED MIC のIRを読み込んでいるときは、‹ › でその製品のすべての組み合わせと比率を順に切り替えられます。
072本のIRのブレンド(DOUBLE)
2本のIRを使うには、上部の DOUBLE をクリックします。DOUBLE をクリックすると ALIGN は AUTO に、SINGLE をクリックすると OFF になります。保存したセッションは、保存したときの ALIGN の設定のまま開きます。SINGLE では、B のIRは読み込まれたままですが、音は出ません。
アクティブなスロット
ライブラリからの読み込みと + IRを取り込む... は、どちらもアクティブなスロットに読み込まれます。アクティブなスロットとは最後に使ったスロットのことで、色付きの枠で示されます。スロットの写真か、そのスロットのボタンのいずれかをクリックすると、そのスロットがアクティブになります。
MIX
リングを回してバランスを決めます。中央の数字は A : B を示します。50 : 50 では両方のIRがフルレベルで鳴り、どちらかに回すと、もう一方が小さくなっていきます。
STEREO
A を左チャンネル、B を右チャンネルに出します。両方のスロットにIRが読み込まれていて、出力がステレオのときに使えます。左右のバランスは、引き続き MIX で決めます。
ALIGN
| モード | 動作 |
|---|---|
| OFF | IRをそのまま使います。タイミングの補正はしません。 |
| AUTO | それぞれのIRの先頭の無音を取り除き、B のタイミングを A にそろえます。ブレンドしたときに、位相の打ち消し合いで音が細くなるのを防ぎます。ずらした量は、B のファイル名の上に表示されます。B がそろえられるのは、2つのファイルのサンプルレートが同じときだけです。 |
| MPT | 最小位相にしたIRを使います。製品に公式の MPT ファイルが入っている場合はそれを使い、ファイル名の行に MPT と表示されます。入っていない場合は、IR Loader が最小位相のIRを作ります。音色はそのままで、2本をブレンドしても位相の打ち消しが起きません。 |
どのモードでも、IR Loader はIRファイルごとの音量の差をそろえます。
DOUBLE での Ø・M・S
極性の反転・ミュート・ソロは、スロットごとにあります。片方のIRの極性を反転すると、2本の重なり方が変わります。聴き比べて、厚みのある方を選んでください。S を Cmd/Ctrl+クリックすると、もう一方のスロットがソロになっていても、そのスロットだけが聴けます。
08購入前の試聴
製品の試聴 ♪
- 製品の右端の ♪ をクリックすると、試聴が再生されます。試聴の音は、製品ページにあるデモ録音です。ループで再生され、入力や読み込んだIRは使いません。
- 読み込み中は ♪ が … に、再生中は ■ に変わります。もう一度クリックすると止まります。
- 試聴は、製品どうしを比べられるように音量をそろえてあります。試聴を始めると、REFERENCE は止まります。
- 行にポインタを合わせると、リンクアイコンが出ます。クリックすると、製品ページがブラウザで開きます。
持っていない製品
薄い文字の製品をクリックすると、試聴が始まります。試聴のない製品は、代わりに製品ページが開きます。
購入するときは、ライブラリのその製品の行にあるリンクアイコンをクリックします。製品ページが開きます。
09REFERENCE
REFERENCE を使うと、ギターを弾かずに、または自分の演奏をループさせて、読み込んだIRの音を聴けます。
サンプルトーン
- メニューからトーンを選びます(ROCK 1〜3、HEAVY 1〜2、COMBO 1〜3)。
- ▶ をクリックすると、読み込んだIRを通してトーンがループ再生され、■ をクリックすると止まります。トーンの再生中は、オーディオ入力の代わりにトーンが鳴ります。
- ノブでトーンの音量を調整します(−12〜+6 dB)。
- HEAVY 2 の演奏は PABLO です。パネルには PLAYED BY PABLO と表示されます。
LOOP
トーンの再生中は、LOOP の横に波形が表示されます。2本の縦棒をドラッグして、くり返す範囲を選びます。範囲はトーンごとに、IR Loader のウィンドウ(DAW ではプラグインのウィンドウ)を閉じるまで保持されます。
REC
- 録音ボタン(○)をクリックします。ボタンが赤くなり、トーン名が「READY — 弾くと録音が始まります」に変わります。
- 弾き始めます。最初の音で録音が始まり、ボタンが塗りつぶされ(●)、時間が60秒までカウントされます。
- ● をクリックすると止まります。60秒に達すると自動で止まります。
録音したテイクは「Rec 1」「Rec 2」…の名前で保存され、読み込んだIRを通してループ再生が始まります。自分の演奏をくり返し鳴らしながら、IRを切り替えて聴き比べられます。録音されるのは、IRを通る前の入力の音で、先頭と末尾の無音は取り除かれます。やめるときは、READY と表示されている間に、録音ボタンをもう一度クリックします。
オーディオファイルの取り込み
トーンのメニューの一番下にある「オーディオファイルを取り込む」で、オーディオファイルをトーンとして追加できます。使えるのは WAV・AIFF・FLAC で、macOS では MP3 と M4A も使えます。ファイルはトーンのフォルダ(13章)にコピーされ、最初の60秒が使われます。取り込むと、すぐに再生が始まります。
トーンの管理
録音したトーンと取り込んだトーンは、内蔵のトーンの下に並びます。パネルのトーン名を右クリックするか、トーンのメニューでそのトーンにポインタを合わせると、次のサブメニューが開きます。
| 項目 | 動作 |
|---|---|
| 名前を変更 | 新しい名前を入力して、Return(Windows では Enter)を押します。 |
| 一覧から外す | トーンを一覧から外します。ファイルは残ります。外したトーンは、トーンのメニューの「外したトーンを戻す」で戻せます。 |
| ゴミ箱に入れる | ファイルをゴミ箱(Windows ではごみ箱)に移します。 |
10レベル
IN
IN メーターは、IRに入る音のレベルを示します。ふだんは入力の音、REFERENCE の再生中はトーンのレベルです。SWEET の範囲(−20〜−3 dB)に収まるように合わせてください。
| IN の下のメッセージ | 対処 |
|---|---|
| 入力が大きすぎます — 入力レベルを下げてください | 入力のピークが、数秒にわたって −3 dB を超えています。IR Loader に入るレベルを下げてください。オーディオインターフェースの入力ゲインか、IR Loader の前に入っているアンプやプラグインの出力で調整します。 |
| 入力が小さすぎます — 入力レベルを上げてください | 入力が、数秒にわたって SWEET の範囲を下回っています。IR Loader に入るレベルを上げてください。 |
| 入力が選ばれていません — オーディオ設定を開く | Standalone のみ。入力が選ばれていません。メッセージをクリックして、入力を選んでください(3章)。 |
| 入力から音が届いていません — マイクの許可を確認 | Standalone のみ。入力は選ばれていますが、音が届いていません。クリックするとプライバシーの設定が開きます(3章)。 |
MASTER
出力レベルを −24〜+12 dB で調整します。実際の出力レベルは MASTER の帯の中に表示され、クリップに近づくと赤くなります。試聴の音量も MASTER で決まります。
11ACCOUNT
サインインすると、購入した TacoSounds のIRパックを一覧で確認して IR Loader の中でダウンロードできます。ACCOUNT の画面は、右上の SIGN IN をクリックすると開きます。IR Loader にパスワードを入力することはありません。IR Loader に表示される1回限りのコードを、サインインのときに TacoSounds のサイトで入力します。
サインインの手順
- サインインをクリックします。コードが表示されます。
- コードをコピー(ボタン 1)をクリックします。
- サインインのページを開く(ボタン 2)をクリックします。ブラウザで TacoSounds のサインインのページが開きます。
- ページにコードを貼り付けて進みます。購入に使ったメールアドレスでサインインし、表示されたコードが IR Loader のコードと同じであることを確かめてから、承認します。
承認すると、IR Loader が自動でそれを確認し、購入したパックの一覧を表示します。ページが開かなかった場合は、案内の下に表示されているアドレスをクリックしてください。「キャンセル」をクリックすると、サインインを中止します。コードは時間内に使わないと期限切れになります。その場合は再度「サインイン」からやり直してください。
購入したパック
| 項目 | 動作 |
|---|---|
| 取得 | パックをダウンロードして、IRフォルダに展開します。展開したパックは、ライブラリに表示されます。 |
| 42% | ダウンロード中です。 |
| 取得済み | パックはすでにIRフォルダに入っています。 |
| まとめて取得 | 取得していないパックを、順番にすべてダウンロードします。「中止」で取り消せます。 |
| 新しい順 / 名前順 | 購入日の新しい順か、名前順で並べ替えます。 |
| 再読み込み | 一覧を読み込み直します。購入した直後などに使います。 |
| サインアウト | このパソコンからサインアウトします。 |
1つのパックをダウンロードしている間は、終わるまでほかの「取得」ボタンは表示されません。一覧に一度に表示されるのは8パックです。それより多い場合は、スクロールしてください。
何もダウンロードしていないのに「取得」も「取得済み」も出ていないパックは、まだダウンロードの準備ができていません。また、一覧の下に「2件は、まだ IR Loader ではダウンロードできません」のような行が出ることがあります。購入したもののうち、その件数の分が、まだ IR Loader からダウンロードできる状態になっていないという意味です。多くは、発売されたばかりの製品です。どちらの場合も、当面は、注文確認メールとは別に届くダウンロード用のメールのリンクからダウンロードしてください。ダウンロードの準備ができると、ここに「取得」付きで表示されます。
一覧が空の場合は、「このメールアドレスでの購入は見つかりませんでした。」と表示されます。サインアウトして、購入に使ったメールアドレスでサインインし直してください。ダウンロードに失敗した場合は、一覧の下に理由が表示されます。「取得」をクリックすると、もう一度試せます。
12SETTINGS
| 項目 | 動作 |
|---|---|
| オーディオ設定 | Standalone のみ(3章)。 |
| 言語 (Language) | English か 日本語。初回は、パソコンの言語に合わせます。SINGLE・MIX・ALIGN などのボタン名は、日本語表示でも英語のままです。 |
| ウィンドウサイズ | 100%・125%・150%・175%・200%。ウィンドウの角をドラッグしても変えられます。縦横の比率は変わらず、大きさは記憶されます。 |
| IRフォルダを開く | IRフォルダを Finder またはエクスプローラーで表示します。 |
| クイックガイド | 初回起動時のガイドを、もう一度表示します。 |
| Manual | このページをブラウザで開きます。 |
| アップデートを確認 | 新しいバージョンがあるかを確認します。新しいバージョンがあると「v… に更新」に変わり、選ぶとインストールします(下の「アップデート」)。 |
| バージョン | 使っている IR Loader のバージョン。 |
Windows の Standalone アプリでは、このメニューの一番下に ASIO の商標表記も表示されます。
アップデート
IR Loader は、ウィンドウを開いたときに、1日1回、新しいバージョンがあるかを確認します。確認の際に、アカウントや個人情報は送信しません。
新しいバージョンがあると、SETTINGS の横に点が付き、説明行にもお知らせが出ます。SETTINGS のメニューの「アップデートを確認」は、新しいバージョン番号の付いた「v… に更新」に変わります。これを選ぶと、IR Loader の中で新しいバージョンをダウンロードしてインストールします。ウェブページは開きません。
ダウンロード中は進み具合が表示され、「キャンセル」で止められます。インストールの前に、ダウンロードした物が欠けたり変わったりしていないかを確かめます。
macOS:パスワードを聞かれたら、Mac にログインするときのパスワードを入れてください。「インストールしました。」と表示されたら、「IR Loader を開き直す」をクリックします。DAW でプラグインを使っている場合は、DAW を開き直すと新しいバージョンになります。
Windows:Windows に許可を求められたら(ユーザー アカウント制御)、「はい」をクリックします。Standalone アプリはいったん閉じてインストールし、終わるとまた開きます。DAW でプラグインを使っている場合は、DAW を閉じると自動でインストールされます。
ダウンロードやインストールが終わらなかったときは、同じ画面に理由が表示されます。「もう一度」をクリックしてください。
「アップデートを確認」を選ぶと、「最新バージョンです。」または新しいバージョンが表示されます。確認できなかった場合は、「アップデートを確認できませんでした。インターネット接続を確認してください。」と表示されます。
13IRフォルダとサンプルレート
ファイルの場所
| 内容 | macOS |
|---|---|
| IRフォルダ | ~/Documents/TacoSounds/IRs |
| Free Sample Pack | ~/Documents/TacoSounds/IRs/TacoSounds IR Free Sample Pack |
| 録音したトーン・取り込んだトーン | ~/Library/Application Support/TacoSounds/IRLoaderTones/User |
| 設定 | ~/Library/Application Support/TacoSounds/TacoSoundsIRLoader.settings |
| オーディオ設定(Standalone) | ~/Library/Application Support/TacoSounds IR Loader.settings |
Library フォルダ(日本語環境の Finder では「ライブラリ」)は、Finder では表示されないようになっています。これらのフォルダを開くには、Finder で 移動 › フォルダへ移動… を選び、パスを貼り付けます。
Windows では、IRフォルダは Documents\TacoSounds\IRs です。
TacoSounds のパックは、IRフォルダの中の _TacoSounds IR ALL Products という名前のフォルダにまとめて置いてもかまいません。IR Loader はそこにあるパックも見つけます。別のパソコンで保存した DAW のセッションを開いたときは、同じIRを自分のIRフォルダの中から探します。
TacoSounds のパックの構成
TacoSounds の製品フォルダは、IRの長さ、サンプルレート、位相の種類で分かれています。例(途中を省略):
TacoSounds IR 412 … / 500ms / 48kHz / RAW [Natural Phase] / … 57III.wav
| フォルダ | 意味 |
|---|---|
| 500ms、200ms | IRの長さ。 |
| 44.1kHz、48kHz、96kHz | サンプルレート。 |
| RAW [Natural Phase] | シングルマイクのIR。 |
| Mix [Natural Phase] | MIXED MIC のIR(2本のマイクを決まった比率で混ぜたもの)。 |
| MPT | 公式の最小位相ファイル。ALIGN の MPT で使われます。 |
両方の長さが入っている製品では、IR Loader は 500ms のファイルを使います。
サンプルレートの追従
DAW やオーディオインターフェースのサンプルレートが変わると、IR Loader は同じIRを、そのレートに合うフォルダから読み込みます。
| セッションのサンプルレート | 使われるIRファイル |
|---|---|
| 44.1・88.2・176.4 kHz | 44.1kHz のフォルダ |
| 48 kHz | 48kHz のフォルダ |
| 96・192 kHz | 96kHz のフォルダ |
ファイル名の上のラベルには、実際に使っているファイルのレートが表示されます。自分のIRも、48kHz のような名前のフォルダに入れておけば、同じように切り替わります。
14DAW での使い方
- IR Loader は、アンプやアンプシミュレーターの後ろに挿します。モノラルとステレオ、どちらのトラックでも使えます。
- IR Loader によるレイテンシーはありません。
- セッションには、読み込んだIRと、下の表のパラメーターが保存されます。テーマ、言語、ウィンドウサイズ、MY FAVORITE は、すべてのセッションで共通です。
- オフラインの書き出しやバウンスも可能です。
- REFERENCE のトーンや ♪ の試聴を再生している間は、DAW が再生中かどうかにかかわらず、トラックの入力の代わりにその音が鳴ります。書き出しの前に止めてください。止めないと、書き出した音に入ってしまいます。
オートメーション
| パラメーター | 範囲 |
|---|---|
| Mix A-B | 0〜100%(0 = A のみ、100 = B のみ) |
| Master | −24〜+12 dB |
| Stereo (A=L B=R) | Off / On |
| Dual (A+B) | Off / On(SINGLE / DOUBLE) |
| Align | Off / Auto / Min-Phase(パネルでは MPT) |
| Tone Level | −12〜+6 dB |
| A Mute、A Solo、A Phase(B も同じ) | Off / On(パネルでは、Phase は Ø) |
| A Trim、B Trim | −24〜+12 dB、スロットごとの音量(オートメーションのみ) |
15困ったときは
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| ギターの音が出ない(Standalone) | SETTINGS › オーディオ設定 › 入力 で、オーディオインターフェースを選んでください。IR Loader は自分から入力を開きません。 |
| 「入力から音が届いていません」 | macOS:システム設定 › プライバシーとセキュリティ › マイク(macOS 12 以前は システム環境設定 › セキュリティとプライバシー › プライバシー › マイク)で、TacoSounds IR Loader をオンにします。Windows:設定の「プライバシーとセキュリティ」(Windows 10 は「プライバシー」)にある「マイク」のページで、デスクトップアプリにマイクへのアクセスを許可します。 |
| 音が途切れる・ノイズが出る | バッファサイズを 128 以上にしてください。入力と出力には同じ機器を使います。Windows では ASIO を使ってください。 |
| DAW にプラグインが表示されない | DAW でプラグインを再スキャンしてください。Logic Pro、GarageBand、Pro Tools は、いったん終了して開き直します。Windows で使えるのは VST3 だけで、Windows の Pro Tools にはまだ対応していません(1章)。 |
| 持っている製品が薄い文字で表示される・IRが見当たらない | Documents/TacoSounds/IRs に入っているか確認してください。macOS では、IR Loader が「書類」フォルダを使えるようになっているかも確認します:システム設定 › プライバシーとセキュリティ › ファイルとフォルダ(macOS 12 以前は システム環境設定 › セキュリティとプライバシー › プライバシー › ファイルとフォルダ)。プラグインとして DAW の中で使っている場合は、この許可の対象は DAW です。 |
| IRが見つかりません | ファイルが移動されたか、名前が変わっています。ライブラリから読み込み直してください。 |
| 取り込んだIRファイルがライブラリに出ない | ファイル単体は一覧に表示されません。フォルダに入れて、フォルダごと取り込んでください。 |
| 「サインインの有効期限が切れました。」 | 右上の SIGN IN をクリックして、サインインし直してください。 |
| 購入したパックが一覧に出ない | 「再読み込み」をクリックしてください。それでも出ない場合は、購入に使ったメールアドレスでサインインし直してください。発売されたばかりの製品は、まだ IR Loader でダウンロードできないことがあります。その場合は、一覧の下の「〇〇件は、まだ IR Loader ではダウンロードできません」の行に数えられています(11章)。当面は、注文確認メールとは別に届くダウンロード用のメールのリンクからダウンロードしてください。 |
| 「試聴を読み込めませんでした。」 / 「アップデートを確認できませんでした。」 | インターネット接続を確認して、もう一度お試しください。 |




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